中2ごてんば教室の報告

◇中2ごてんば教室の報告◇

7月中に2泊3日の日程で、中2ごてんば教室が行われました。今年のテーマは「人間関係について」ということで、4月から総合学習の一環として取り組み、映画会、講演会、読書会、ディスカッションなど様々な準備をしてきました。講師として高寺幸子先生(聖和大学・神戸女学院中高部講師)をお招きし、生徒発題、講演、ディスカッション、聖書「善いサマリア人のたとえ」(ルカによる福音書10章25~37節*傷ついた旅人を他民族の人が助ける話)を題材としたスタンツ(寸劇)作りなどを行いました。また親睦会や自由時間での交流で友情を深めることができました。

生徒の感想より

発題の時、「自分を好きになる事は自分を知る事だ」と言った人がいた。今回、自分をさらに知ることができた。
班やクラスで寸劇を作った。被害者、加害者、救助者、援助者、傍観者の役を作る事以外は自由で、5クラスが全く違うものを作り上げた。この時感じたことは、私の中には傍観者の部分が圧倒的な割合を占めているという事だ。被害者や救助者の部分もあるのだろうが、傍観者の部分を見つけられただけでも大きな発見だった。これをきっかけにもっと自分を知ることが出来れば、自分を好きになり、そして自分の窓を開けるようになるだろう。
自分の窓を開く、つまり本当の自分をさらけ出すことは、言うのは簡単だが実行するのは難しい。ごてんば教室に参加したことで、少しでも自分を知ることができたのは嬉しい。これから徐々に、そして最終的には窓を大きく開き、本当の自分をすべて出せるようにしたい。


私はごてんば教室で、とても大きなモノを得たような気がします。そのモノは何かと聞かれても困るのですが、小学校の修学旅行や林間学校とは違い、何かよくわからないけれど、とても大きいモノ、いいモノを得た気がします。
プログラムを振り返ってみても、そのモノを得た直接的な理由はみつかりません。強いていえば、ごてんば教室全体というところでしょうか。
そこで私は、ごてんば教室と小学校の修学旅行・林間教室との違う点を考えてみました。すると、修学旅行では知識の向上を主に目指すのと違い、ごてんば教室では、精神の向上を目指しているように感じました。
たとえば、サイレント・アワー(15分間の沈黙)では、自分をみつめたり、自然の音に耳を傾けたりしました。自然の音に耳を傾けるというのは、自分も自然の一部なので、やはり自分をみつめることにつながるのです。私は竹林のすぐ近くにしゃがんで、自然の音を聞いていたのですが、鳥や虫の鳴き声が聞こえました。鳥も虫も自信満々に鳴いているような気がしました。生き物は、神様に愛されていると実感しながら生きているのかもしれないと思いました。

◇マンドリン・ギター部合宿◇

8月中に行われたマンドリン・ギター部の合宿は、中学1・2年生は2泊3日、中学3年生~高校2年生は4泊5日で、のべ130名が参加しました。食休みもほとんどとらず、朝から夜まで熱心に練習に励んでいました。特に中学1年生の上達は著しく、3日目に帰る時行われる発表会では、しっかりと演奏していました。練習ばかりでなく、夜には趣向を凝らした親睦会が行われ、楽しそうな声が寮中に響いていました。

学校の所有の施設なので音を自由に出せることは、練習が思う存分でき、またお化け大会なども遠慮なくでき、先輩後輩の交流が充分にできる良い機会になっていると思います。
宿舎は8人部屋で異なる学年が混ざって生活をすることにより、高校生は室長としてそのグループの責任を負い、掃除や食事の配膳の手伝いなどを率先して行っていました。

中学2年生の感想より

合宿では、最後に顧問の先生がおっしゃっていた「自分が“大勢の中の1人”である事を知る」という言葉が印象的だった。
自分の音だけでなく皆の音を聴いて、お互いに合わせていくことで初めて1つの演奏が出来上がるし、また、100人近くで創り上げた演奏の中に、自分の音もあるという事は、深い感動や大きな喜びを与えてくれる。
合宿での練習も、最初はなかなか弾けなかったり、合わなかったりと不安なこともあったが、練習を重ねていって、最終日の「おひろめ会」が成功した時は、とても感動した。まだ、完全ではない部分もあると思うが、文化祭に向けて、より良い演奏を目指していきたい。

◇運動部系クラブの合宿風景◇

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