クラブ紹介 落語研究部”初笑い寄席”
◇クラブ紹介◇
落語研究部 ”初笑い寄席”
女子学院で「オチケン」が出来たのは初代部長(36年前)のお父様が亡くなられたとき、ふと見たテレビの落語に悲しいのも忘れて笑ってしまったそうです。それがきっかけで人を笑わせてみたいと思い立ち落語研究部を立ち上げたそうです。
現在の部員は落語そのものが大好きと言うわけでなく(中には相当のマニアもいますが)人を笑わせること、笑うことが大好きな人の集団です。落語を通じて話し方、度胸、ユーモアもずいぶん身につきました。
文化祭では学院寄席を開催しています。女子校には珍しい「オチケン」は大変人気がありコントや大喜利では立ち見もでます。
◇卒業生へのeメールインタビュー◇
今泉 みね子(環境ジャーナリスト)
‘67年JG卒業 国際基督教大学入学
(教養学部自然科学科生物学専攻)
‘71年 同大卒業
主な著書: 「みみずのカーロ」(合同出版、2000年度児童福祉文化賞受賞)
「60億個の缶飲料」(合同出版)
「フライブルク環境レポート」(中央法規出版)
主な訳書: 「ソーラー地球経済」(岩波書店)
「オオカミと生きる」(白水社)
Q・現在どのような活動をなさっていますか?
英語とドイツ語の翻訳を20冊以上手がけましたが、10年前から、フリーの環境ジャーナリストとしての仕事の方が多くなりました。ドイツ語圏を中心とするヨーロッパの環境対策を調査したり情報を集めて、日本の雑誌に連載記事を書いたり、本を出版しています。月刊誌「グローバルネット」には10年間、現在も連載記事を執筆中、NHKラジオ「ドイツ語講座」テキストに「フライブルク発環境レポート」を執筆中。
Q・どのようにして環境ジャーナリストの仕事につかれたのですか?
結婚後、夫の仕事を手伝うために学んだドイツ語にとても興味を感じました。この言語の裏にある国民性を知りたくて訪れたドイツの魅力のとりこになりました。1983年夏、単身ドイツ留学、‘84年からは当時5歳だった娘と2年間、ドイツのフライブルク市で子連れ留学生活を送りました。その後4年間東京で過ごし、’90年秋から再びフライブルク市で暮らしてきました。フライブルクが環境への取り組みで有名だったことと、私自身が生態学を学んだこと、また幼いときから、非常に環境意識の高い父のもとで育ったこと(自動車反対、洗剤なし、石油ストーブなしの生活でした)などが重なって、それまでの経験すべてが生かせる環境ジャーナリストの仕事に行き着いたという感じです。
Q・将来の抱負は?
環境以外のテーマ、たとえば「ドイツの元気な女性たち」、「物質的に恵まれていてもどこか寂しい工業国の人々」といった内容のノンフィクッションを書くことができればと思っています。
Q・JGでの生活が今のお仕事に影響を及ぼしていますか?
私がドイツ語をはやく身につけることができたのは、文法をきちんと教えるJGの英語教育のたまものです。英語も、大学よりもJGで教わったことのほうが大きな意味を持っています。また、毎朝行われる礼拝で歌う讃美歌や聖書の言葉やお話が強制されるのではなく、リベラルな思想の上にたって自然な形で教育に生かされてきたことは、とても幸せでした。だからこそ、いま何かを書く時にも、この自由と民主主義に基づいて考えることができるのだと感謝しています。
Q・JG生に向けてのメッセージをお願いします。
とにかく自分の好きなことを見つけることです。成績だけにこだわらず、自分がしたいと思うことを実行してください。日本の自然がどれほど美しいか、ヨーロッパに住んで初めてわかりました。「神の創造物」である自然を守るため、お互い自分のできることを見つけましょう。
Q・現在のお仕事の内容は?
弁護士です。2001年、弁護士過疎地の解消のため、弁護士会の援助で開設された公設事務所(北海道・紋別ひまわり基金法律事務所)に赴任しました。
Q・司法の道を志したきっかけは?
高2のとき、弁護士(JG卒業生)の講演を聞いたことです。やりがいとか充実とか社会とのつながりなどという話のイメージと、充実したやりがいのある職業につき、いきいきとやっていきたいという自分のイメージが重なったのかもしれません。法学部入学後、実際に司法試験の勉強を始めたのは大学3年生の頃です。人権、特に女性の権利の問題を学ぶ機会があり、社会に貢献してそういう問題に直接関わることのできる仕事として、具体的に思うようになったのです。また、同じ志を持つ友人に出会えたことも大きかったのかもしれません。
Q・公設事務所に赴いたいきさつは?
司法修習生時代の就職活動中に、公設事務所の取り組みに出会ったことです。公設事務所が設置されることの意義は、法的サービスを受けられない状態にある市民の不便を、少しでも解消していこうというものです。公設事務所で求められる弁護士像は、私の思い描いていた弁護士像そのものでしたので、ぜひ赴任したいと思い、自ら手を挙げました。
Q・JG生活が今のお仕事に影響を及ぼしていますか?
信じた道を、マイペースで歩んでいくことのできる、今の自分の原点はやはり、JG生活にあります。他人の評価とか評判ということではなく、自分自身で考えて価値を判断し、自分の興味のあることを貫く姿勢は、JGでの生活の中で養われたと思います。また、中学、高校時代に、刺激を受ける良き友人と出会え、本音をぶつけ合える人間関係をもてたことも大きいです。
Q・現在の仕事を踏まえて、今後の抱負は?
今年4月には東京の事務所に戻る予定ですが、こちらで学んだ多くのことを今後に生かせることは間違いありません。この間は、次々来る事件の処理に追われている状態でしたから、これからは専門分野をじっくり腰をすえて勉強して、法的アドバイスを求めている方のお役に立てるよう努力したいと思っています。
Q・JG生に向けてメッセージをお願いします。
自分が社会の一員であることを実感して喜ぶことができるから、働くことは大切だと思います。今ある世界は当たり前にあるわけでなく、常に私たち自身が作り上げていくということを忘れないでほしいです。また、中学、高校時代をJGで過ごせた幸せは、卒業してからより強く感じています。仲間を大切に!