中1・オリエンテーション・キャンプ

6月12日(木)・13日(金)に山梨県の西湖畔にて、中1のオリエンテーション・キャンプが行われました。生徒の感想文を紹介します。

静けさの心地良さと大切さ

(中学一年)

「意外と明るいんだ。」と樹海に入った時に、私は思った。それまでは樹海に対して、暗く、ひっそりとしていて不気味というイメージを持っていた。しかし実際に来るとそれは思い込みだったということが分かった。木もれ日がさし、鳥のさえずりが聞こえるとても素敵な場所だった。静かなのだが、「ひっそり」とは違い、木々がこっそり話しているようなやわらかさが満ちていた。すがすがしい空気を吸いながら歩くうちに、私は、洞窟探検がとても楽しみになってきた。しばらく歩くと、自然学校の方が、
「ここから洞窟に入ります。」
とおっしゃった。それを聞いた時、私は、「一体どこから入るのだろう。」と思ってしまった。こんな岩だらけの所を降りられるとは、私には到底思えなかった。楽しみだった気持ちが、一瞬にして、「本当に大丈夫なのかな。」と不安な気持ちに変わった。

どうにか下へ降りることができた。そして、注意を改めて良く聞き、いよいよ洞窟の中へ入った。中は、真っ暗で、ゴツゴツし、しかもすべってとても大変だった。しかし、丸い氷やつららなどきれいなものを見ることができてうれしかった。ゆっくりと時々転びそうになりながらも進むうちに、広い所に着いた。すると、自然学校の方が、
「では、電気をすべて消してみましょう。」
とおっしゃった。合図と共に一勢に消すと、洞窟の中は本当に、真っ暗になった。するとまるで世界にいるのが自分一人のような気がして、思わず友達と手を握り合ってしまった。しばらくし、慣れて落ち着いてくると、ある場所を思い出していた。それは朝の礼拝の時の講堂だ。黙祷をしている時にも、「こんな静けさがあるな。」と、思った。

今、振り返ってみると、洞窟での真っ暗な中の静けさを体験したことは、静かな時の大切さを改めて考えさせてくれたように思う。私は、女子学院に入学して始めて静かな時を過ごす機会を礼拝として与えられた。それまでは知らなかった、”自分をかえりみる”ということができる時間を毎朝過ごすことができるのはとても良いことだと思う。また、私は礼拝の黙祷の時間が大好きだ。あのシンとしている時はたまらない。ある程度厳そかなのが心地良いのだ。同じく、洞窟での静かな時も心地良かった。最初は少し恐かったが、しだいに、何千年もの歴史の力を静かにしていると感じられるようであった。樹海での、やわらかみのある静けさも心地良かった。

今回のオリエンテーションキャンプでは、普段考えることのない、静けさの心地良さと大切さについて考えることができた。大変なことはいろいろとあったが、それらも含め、とても良いオリエンテーションキャンプだったと思う。

アジア・アフリカの子供たちを考える会

第3回、アジア・アフリカの子供たちを考える会が行われました。ネパール西部にあるチョウジャリ病院での公衆衛生部門の立ち上げに努めている、楢戸健次郎先生を迎えてお話を聞きました。楢戸先生はネパールにおけるキリスト教NGO, HDCS《Human Development and Community Services》でご活躍なさっています。生徒たちはとても熱心に先生の経験談を聞き、ネパールの子供たちの現状について学ぶことができました。

楢戸健次郎先生
楢戸健次郎先生を囲んで

夏休みの学校行事

中学1年 水泳教室 7月16日~7月18日
中学2年 御殿場教室〈前班〉7月21日~7月23日 〈後班〉7月23日~7月25日
高校1年 広島の旅7月16日~7月18日
高校3年 修養会〈前班〉7月16日~7月18日 〈後班〉7月18日~7月20日
高1 ひろしまの旅
訪問先への手土産(手作りうちわ)
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