中1オリエンテーションキャンプ
6月8日~9日、西湖において入学後初めての宿泊行事、オリエンテーションキャンプが行われました。キャンプのプログラムでは、様々なワークショップ・富士山裾野の樹海散策と洞窟探検を体験しました。
オリエンテーションキャンプの感想より
- いつも何でも1人でできると、思い込んでいたけれど、洞くつ探検とかをして、1人じゃできなくて、みんなでできることがとても多いのだと思いました。
- 氷の洞くつに入って、すごくキレイだった。でも、すごくすべるし、おちたりしたら危ないから、前後の人達と協力して、「ここ滑るよー」とか声かけあったりできてうれしかった。
- 2日目は雨がふってしまって、外でお昼ごはんを食べることができなかったけど、夜、一緒に寝て、朝、一緒に起きられただけでもすごくうれしいです。また、友達の本しょう(?!)が分かって、もっと仲良くなれた子もいました。この1年生のメンバーで6年間すごすことができることがとても幸せだと思いました。
ひろしま講演会の報告
「ひろしま講演会」では、総合学習として高校1年が取り組む「ひろしまの旅」の事前学習として、高1だけでなく中3・高2・高3も講演を聞き、今年は立命館大学国際平和ミュージアムの館長をされている安斎育郎先生をお招きして、『平和をつくるために私たちに求められているもの』というテーマでお話をしていただきました。
講演内容全文をご紹介できないのが残念ですが、講演の要旨と生徒の感想文をご紹介します。
『平和をつくるために私たちに求められているもの』
1 平和って、なにかな?
(1)むかしは、平和とは「戦争のない状態」と言われた
(2)いまは、平和とは「暴力のない状態」と言われる
(3)暴力とは、人間の能力が豊かに花開くのをはばんでいる原因
(4)暴力には3つの種類がある
<1>戦争、いじめ、殺人・・・直接的暴力
<2>飢え・貧困・差別・人権抑圧・環境破壊・教育や医療の遅れ・・・構造的暴力
<3>直接的暴力や構造的暴力を助長する文化・・・文化的暴力
2 直接的暴力:戦争は最も荒々しい暴力
(1)ウソで始まったイラク戦争-でも、戦争はつづいているのはなぜなのかな?
(2)「9.11テロ」の1ヵ月後、「3枚のカード」の手品をアメリカでやりました
3 構造的暴力:人の命が輝くのを阻んでいる社会的原因
(1)世界では「1日1ドル以下」でくらす人が13億人いる
(2)こうしている間にも「5秒に1人」の割合で飢え死にしている
(3)日本で捨てている食料は1年に2000万トン、世界の食糧援助は1000万トン
4 文化的暴力:命をないがしろにしたり、差別を助長する文化
(1)血液型にまつわる暗い歴史
(2)アメリカの無差別殺人事件とゲームソフト
5 では、どうすればいいのかな?
(1)立命館大学にある手塚治虫の手描きのポスター
(2)国際平和ミュージアムの「平和創造展示室」が訴えるもの
(3)事実を知ることは大事だが、一番大事なのは「自分に何ができるか」という姿勢
生徒感想文 -平和について(高1)
私はこの講演会を聞いて、人間はなんて愚かなのだろうと思った。自らの手で兵器を作って儲けては、その傍らで平和を叫んでいる。目に見えるわずかな情報で物事を判断してしまうのもその一つだと思う。元々人間は高等動物であるべきなのに、どうして過ちをくり返してしまうのだろうか。
そして残念なことに、ここで私がいくら平和を叫んでも、世界が良い方向へ進んでいくことが難しいということも、なんとなく知ってしまった今、私に何ができるのだろうか。京都の立命館大学の平和資料館にでも行ってみるか、それとも募金活動にでも大いに協力するか。多分大切なことは、まず知ることなのだと思う。
具体的に行動するより先に、そのものの本当の姿を知ること。もしそれが良くても悪くても自分の中に受け入れられるかどうか。例えばマスメディアなどは都合のいい情報ばかり流して本当の姿を見えにくくさせているように思う。だからこそ自分の目で見て、肌で感じることが大切になってくるのではないか。
今年の夏広島に行ったとき私は何を見るのか感じ、それは今の私には全く見当がつかない。事前学習はしているにせよ、それは私の想像にすぎないから。
だから私は広島に行ってありのままの広島を見ようと決めた。自分の塗り固めた広島に対する妄想ではなくて、本当の広島を見てこようと思った。そしてそれが、今の私にできる精一杯の平和への願いなのだと思う。
夏休み中の学校行事
中1 水泳教室 | 7月18日~21日 |
中2 御殿場教室(修養会) | 〈前班〉7月20日~22日 〈後班〉7月22日~24日 |
高1 ひろしまの旅 | 7月17日~19日 |
高3 修養会 | 〈前班〉7月15日~17日 〈後班〉7月17日~19日 |