体育祭が行われました

4月27日、本校校庭にて体育祭が行われました。

天気にも恵まれ、各学年が精一杯力を出し切りました。結果は高3・高2が同点で優勝。学年対抗リレーは、中3が優勝しました。

体育祭の礼拝は、管弦楽班高1・高2による金管アンサンブルの301番での黙想から始まります。

院長先生が今年も6色身に着け、全学年にエールを送ります。

 

学年対抗、全員参加による大玉送り。

 

背水の陣。背中の上を駆け抜け往復します。

 

中2によるマスゲーム。

インディアンリレー。2人3脚から9人10脚まで増えていきます。中1も最後までリレーを繋ぎました。

 

  

 

高3による応援。圧巻のパフォーマンス。

閉会式。高2・高3、同点での優勝。

交互に1列に並び、揃って優勝杯を受け取りました。

振り返り一礼。「ありがとうございました!」の声が校庭に響きました。

 

~その様子を書いた中1の感想をご紹介します~

「表彰式」

息をつめて見上げる。いよいよ得点発表だ。校庭の空気は張り詰めていた。

一の位、百の位、十の位。歓声が上がった。「わあっ!」

得点板の数字を左から順に見ていく。中1はぎりぎり、2百点台に達していた。

一番右に目を移す。心臓がどくんと打った。「同率1位。高3、高2。」

こんなことがあるのか。信じられない気持ちのまま、表彰式が始まった。

高2と高3が交互に並び、優勝杯と表彰状をそれぞれ受け取る。そして、肩を組み、深く礼をした。

その時私が見たもの。それは、「とんとん」と両側の背中を叩く高3の姿だった。息をすることも忘れ、その手を見つめる。

高3の先輩方の心情を思う。最後の体育祭。絶対に勝ちたかっただろうに。それでも、彼女たちは、お互いの健闘を称えていた。胸が詰まる。

「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」(中1学年聖句 ローマの信徒への手紙12章15節)この意味が少しだけ分かった。

私たちの隣で精一杯声を上げて応援していた高3。ばらばらな私たちとは違い、声を揃えて応援していた。

何をするにも、うまくいかない中1。私が出場したインディアンリレーも、台風の目も、失敗ばかりしてしまう。足はもつれ、転びそうになる。棒から手が離れ、やり直しになる。

そんな私たちと比べ、先輩方の速かったこと。ぴったりと心を揃え、体を動かしていた。

特に高3の応援、マスゲームには、目を見張った。丸5年を費やし、築き上げていた団結力は揺るぎなかった。見ていて迫力を感じ、心が震えた。

私もいつかあんな風になりたい。そう思った。インディアンリレーで足並みが揃わなかったあの瞬間。台風の目で遠心力に抗えず、手を離してしまったあの瞬間。もっと団結すれば、防げたはずのミスだ。後悔が詰まった一日だったが、同時に、得難い経験もさせてくれた。

私はこの体育祭で確信した。女子学院に入れて良かった、と。先輩方は、間違いなく素敵な方たちだと。

悔しくても他の人を思いやれる先輩方と、一刻も早く親しくなりたい。

きっと、私は今日のことを何度も思い出す。そして、その度に勇気をもらうだろう。

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