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アジア・アフリカ研究会の勉強会が行われました

アジア・アフリカ研究会とは、宗教委員を中心とした有志の生徒の活動です。今年度は週1回集まり、勉強会や映画会、読書会を行っています。
6月24日に本校の卒業生であり、NPO法人難民支援協会代表理事の石川えり先生をお招きし、「日本における難民の現状・課題 ~支援の視点から~」と題してお話をしていただきました。中1から高2までの生徒22名と教員4名が参加しました。この日の昼にはイギリスがEU脱退を表明したというニュースが報道されたばかりで、生徒は一層関心を持って熱心にお話を伺いました。講演後も高校生を中心に質問が活発に出て、石川先生も丁寧に答えてくださいました。
7月の講堂礼拝で、4人の生徒がこの勉強会の報告をしました。そのうちの中学1年生の原稿を紹介します。中学生には少し難しかったかもしれませんが、問題意識の高い高校生に交じって一生懸命に講演を聞き、自分の考えをまとめました。

石川えり先生
プロジェクターを使ったわかりやすいお話に熱心に耳を傾ける生徒たち
石川先生と高校生の真剣な質疑応答の様子は中学生にも良い刺激となりました。

「講演を聞いて」 中1生徒

日本における難民認定で、政府がその人を難民として認めなかった理由として「みんなが危険なのであり、個人が狙われているわけではないから」ということを挙げていたことが心に残りました。なぜなら、みんな危険ならみんな助ければいいのではと思う気持ちもありますが、現実的にすべての難民の方を受け入れることはできないので、とても難しい判断だと思ったからです。
ですから、難民の方がうまれないような平和、そして私たちの支援が必要なのだと思いました。支援として考えたのは募金の他、食糧、衣服の寄付などです。衣服の寄付は、私の通う教会や、近くの洋服屋でも呼びかけて集めていたので、支援のきっかけは身近にあるのだなと気づきました。
また、日本で難民として認められても多くの苦労があることを教えていただきました。それは保護費をだしてもらえなかったり、しばらくは働くことも禁じられたりしているので、その間に貧しくなってしまうということです。生活が落ち着くまでの支援不足に気づかされました。
これからの世界で難民問題に直面したとき、まず私たちは難民について知っておくべきだと思います。そのためにも、今回の講演会で有意義なお話を聞けて良かったと思います。

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