朝の英語礼拝より
Chapel February 26, 2016
Why are you asleep? Wake up and pray that you won’t be tested.
Jesus said this to his disciples in the Garden of Gethsemane more than 2000 years ago, and we study and remember those words even today. What would he say to us, today? Would he not, perhaps, say the same thing? We look around us and see many frightening things. When listening to the news, doesn’t it sound like the world is falling apart, breaking down? Of course, the news media is sensationalist, it would like us to be afraid, because if we are, we will watch their news shows and buy their newspapers. But even if a lot of what we are told is exaggerated, it is still true that the world seems like it is at a turning point: like the pendulum of history is swinging wildly to the right, towards fascism and fear. Maybe we should look seriously at what is happening around us, but we should also look strong and hard at our own actions and beliefs. Are our own actions improving our communities? Or are they making things worse? What about our inactions? Does not acting on something, does doing nothing, does being asleep at the turn of history make things worse? But then, how do we know we are, actually, doing the right thing.
Yajima Kajiko once said to JG students, “You have the Bible, now discipline yourselves.” So we have the Bible. Yes. But what do we do with it? How can it help us to discipline ourselves? It can’t help us unless we know what is in it. We must study it, and JG is helping us to do that by having these daily chapel services. You can learn, here, what the Bible says about discipline, about life, and about our world. When we study the Bible here and in our classrooms, then, and only then will it be useful for us as a tool to discipline ourselves.
So what does that Bible tell us to do today? In the Bible reading, today, Jesus is depending on his disciples, his friends, to support him in prayer as he faces the climactic event, the time when his whole life on Earth and the many prophecies preceding it in the Old Testament come into clear focus. He is going to give his life for mankind, and for that he is remembered around the world and worshipped around the world even today.
In the Garden, Jesus was speaking to his disciples, and to us now, he was and is speaking, too. And I think that his message on that fate filled evening in Gethsemane is directed to all generations and peoples. Why are you asleep? Wake up and pray that you aren’t tested.
If we are awake to the words of the Bible, we can see that it tells us that we should not wish for power, or wish to be very rich; those should not be our goals. Look at Matthew 16:26 on page 32 of your Bibles.
人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。自分の命を買 い戻すのに、どんな代価を支払えようか。What good will it be for someone to gain the whole world, yet forfeit their soul? Or what can anyone give in exchange for their soul?
People in developed nations worry too much about personal safety, comfort, luxury, fame and wealth, while the people in developing nations are working hard everyday just to have enough food to eat.
So called Christian people in so called Christian nations are judging, shaming, alienating, hurting, slandering, and attacking others who are different from them. And this is happening right now while we speak. It would seem that we have time traveled back to the 1940’s when the world was at the doorway to World War II.
Refugees are crowding into Europe, North Korea is beating its war drums, ISIS is killing people in the Middle East, police are killing black youth in America, Presidential candidates there are speaking words dripping of hate, and the country of Japan itself is becoming more militaristic.
In the midst of this terrible crisis, especially the refugee crisis, why aren’t we actively trying to help the poor and the homeless, the country-less?
Finally, lets look at Matthew 25: 35-36
お前たちは、私が飢えていた時に食べさせ、のどがかわいていた時に飲ませ、旅をしていた時 に宿を貸し、裸の時に着せ、病気をしていた時に見舞い、ろうにいた時にたずねてくれた。 こう言われたら、人々は主に尋ねた。いつ、私たちはこんな事をしたのかと。40せつ:そこ で、王は答える。はっきり言っておく。私の兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、 私にしてくれたことなのである。
Christ died on the cross for every single one of us. He excluded no one. He died for Christians, Muslims, Jews, and Buddhists. He died for the rich, the poor and the middle class, and he died for you and for me. So when we do good to the people of the world, no matter their religion, no matter they are rich or poor, powerful or weak, we are doing good directly to the Christ who died for us.
This is what the Bible teaches us. This is what it says. We would do well to listen and we would do well to take action and to speak out.
Dear Lord,
Lately we hear a lot about crime, about terrorism, about refugees who are not only homeless but country-less. We hear about global warming. We hear people who would like to become rulers in this world but who can only speak the words of hate. Help us to stay awake, to know what is happening, and to not be swayed by the opinions of the loudest speakers. Help us to remember that you are alive in each person, and that when we show love and kindness to them, we are showing love and kindness directly to you.
Lord, you have give us your principles in the Bible, let them become our principles, and let them guide our actions.
In Jesus Name,
Amen
なぜ眠っているのか。誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。
イエス様はこの言葉を2000年以上前に弟子たちに向かってゲッセマネという場所で語られました。そして今日でも、私たちはこれらの言葉を心に刻んでいます。
今ならイエス様は私たちに何とおっしゃるでしょうか。同じことはおっしゃらないだろうと思いますか。周囲を見渡せば、私たちの生活をおびやかすようなことがたくさん起きています。ニュースを聞くと、まるで世界はばらばらになって崩壊してしまうのではないかという思いにとらわれます。もちろん、マスコミは私たちを煽り立て、怖がらせるような報道をします。私たちが怖がれば、彼らが報道するニュースを見るようになるし、新聞も買うからです。しかし、たとえ私たちに大げさに報道されているとしても、この世界が今まさにターニングポイント、転機を迎えていることは確かなのです。それはまるで歴史の振り子が右側へ、国家主義へ、恐怖へと大きく動いているようなものなのです。私たちの身近に起こっていることを真剣に目を向けた方が良いでしょう。同時に私たち自身の行動や信条をしっかりとみつめましょう。私たちがとっている行動は、私たちが生きる社会をより良いものに変えるものですか?それとも物事をより悪くしてしまうものですか?何も行動を起こさない、ということについてはどうでしょうか。何かに対して行動を起こさないこと、何もしないこと、つまり歴史の転機に眠っていることは、状況をより悪いものにしてはいませんか。
矢嶋楫子先生は、かつて女子学院の生徒に次のように言いました。
「あなた方は聖書を持っています。だから自分で自分を治めなさい。」
そうです、私たちは聖書を持っているのです。確かに持っているのです。では私たちはその聖書を使って何をしますか。聖書がどのようにして、私たちが「自分で自分を治める」手助けとなってくれるのでしょうか。私たちが聖書に何が書かれているかを知らなければ、聖書は役に立ちません。私たちが聖書を学べば、女子学院は毎朝の礼拝を守ることによって、私たちが自分で自分を治めることができるように導いてくれるのです。ここ女子学院で、自身を治めることについて、命について、そして世界について聖書が何と言っているかを学ぶことができるのです。
私たちがこの講堂やホームルームで聖書を学ぶとき、また学ぶ時こそ、私たちが自分で自分を治めるための助けとなる道具として聖書が役に立つ時なのです。
では聖書は今日の私たちに何を語りかけているでしょうか。聖書を読むと、イエス様は十字架にかかるという試練の中にある時、弟子たちや友人に、祈って支えてほしいと頼っています。その試練の時とは、旧約聖書における預言のとおり、イエス様が地上での人生を十字架上で全うされる時です。イエス様は人類のために命を捧げるのです。そしてそれゆえに彼は世界中で忘れられることのない存在となり、今日でもなお、賛美されるようになったのです。
ゲッセマネで、イエス様は弟子たちに語りかけました。それは現在の私たちへの語りかけでもあります。イエス様は過去においても、現在においても人間に語りかけておられるのです。十字架にかかるという運命の日の前夜にゲッセマネで語られたイエス様のメッセージは、すべての世代、すべての人々に直接向けられているものなのです。そのメッセージこそ「なぜ眠っているのか。誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。」なのです。
私たちが聖書の御言葉に対して目を覚ましているならば、私たちが権力を求めたり、お金持ちになることを望んだりすべきではないことを聖書が伝えていることがわかるでしょう。それらは私たちの最終的に目指しているものではないのです。マルコによる福音書第16章26節を読んでみましょう。皆さんの聖書では32ページです。
「人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。」
先進国の人々は自分の安全、満足、ぜいたく、名声、富に心を奪われています。一方で、途上国に暮らす人々は、十分な食べ物を手に入れるためだけに日々、懸命に働いているのです。
キリスト教国と言われている国のキリスト者と言われている人々が、自分たちと異なる人々を裁き、辱め、疎外し、傷つけ、中傷し、攻撃しているのです。そしてこのことは今私たちが話しているまさにこの瞬間に起こっていることなのです。まるで、第二次世界大戦に突入しようとしていた1940年代にタイムトラベル(逆戻り)してしまったように感じます。
大量の難民がヨーロッパに流れ込んでいます。北朝鮮は鬨の声をあげ、イスラム国は中東の人々を殺害し、アメリカでは警察が黒人を殺害し、アメリカ大統領の候補者たちは憎しみがしたたる演説をし、この日本という国も軍国主義に傾きつつあるのです。
この大変な危機のただなかで、特に難民が危機的状況にある時に、なぜ私たちは積極的に、貧しい人を、家のない人を、国を追われた人を助けようとしないのでしょう。
最後に、マルコによる福音書25章35節と36節を読みましょう。
「お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせ、のどが渇いていたときに飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれたからだ。」
イエス様は私たち一人ひとりのために十字架にかかられました。だれ一人として排除しませんでした。クリスチャンのために、イスラム教徒のために、ユダヤ人のために、仏教徒のために亡くなられました。豊かな人のために、貧しい人のために、中流階級の人のために、そしてあなたや私のために亡くなられたのです。ですから、私たちが世界の人々に良い行いをする時、その人の宗教が何であれ、金持ちであれ、貧乏であれ、強い人であっても弱い人であっても、私たちの良い行いは、私たちのために亡くなったイエス様に直接行った行動と同じなのです。
これが聖書が私たちに教えていることです。聖書が伝えていることなのです。私たちは聖書に耳を傾け、行動を起こし、声をあげていきましょう。
主よ
私たちは近頃、犯罪やテロ、そして家を失っただけではなく、国を失った難民について多くを耳にします。地球温暖化も問題になっています。この世界で支配者になりたいと願っている人が、憎しみの言葉しか口にしないのも聞いています。私たちが、この世で起こっていることに鈍感にならず目を覚ましていることができますように。大きな声を上げる人の意見に流されることがありませんように導いてください。あなたが一人ひとりの心の中に生きておられ、私たちが愛と思いやりを彼らに示す時、それは直接あなたに愛と思いやりを示していることになるのだということを私たちが忘れませんように。
主よ、あなたはあなたの掟を聖書に示してくださいました。それらが私たち自身がまもるべきものとなり、それらによって私たちの行動が導かれますように。
イエス・キリストの御名によっておささげします。